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July 10, 2014

SUPを安全に楽しむために

いつかこんな日が来るような気がして恐れてはいたのですが、先日材木座海岸でSUPとサーファーの接触事故が発生し、残念な事にサーフィンをしていた女性が亡くなるという痛ましい事故となりました、どちらかというとウインドのボードに近いSUPは多くの場合サーフボードに比べると長く・重く・固い場合があるのでバッティングのダメージは相当大きいと覚悟しなければなりません、その為に出来る限り安全に重点をおき最大の注意をしてSUPをするべきなのですが、まだまだ啓蒙運動は広がっていないのが現状です。ぜひこの機会にSUPの方は今一度SUPA(日本スタンドアップパドルボード協会)の「SUPを安全に楽しむために」を熟読して順守するようにお願いします。念のためその全文を掲載いたします。

☆SUPを安全に楽しむために

「ウォーター リスクマネージメント」を知っていますか?
水の中でリスクを把握・特定することから始まり、発生頻度(確立possibility)と影響度(酷さseverity)の観点から評価した後、リスクの種類に応じて対策を講じ、仮にリスクが実際に発生した際には、被害を最小限に抑えるという一連のプロセスを言います。
ウォーターリスクマネージメントの最も有効な対策は「水に入らないこと」です。水に入らなければ、当然のようにそのリスクはありません。 マリンスポーツにおいて、水に入らなければ何事も始まりませんが、危険を冒してまでしなければならないことでもありません。 誰にとっても、海や川や湖などの水域環境は、時と場合により危険を伴うものです。でも、危険と隣り合わせのその自然環境こそが、マリンスポーツの醍醐味でもあります。何がどの程度の危険要素なのかは、人により相対的なものだと言えます。 例えば、ビギナーには危険な状況が、エキスパートなライダーにとっては最高なコンディションであることでしょう。ひとつの間違った行動が危険を招くかもしれない環境をサバイバルすることから、マリンスポーツを楽しむことができるのです。 スタンドアップパドルボーディングを楽しむ上でも 私達はひとりひとりが自分自身のおかれた状況を正しく把握して、その時々の安全に配慮しつつ、自分の行動を選択して実行します。

「心構え」
SUP(スタンドアップパドルボーディング)は、風や潮に流されやすく危険を伴う場合あります。水面に漕ぎ出すのは自己責任における行動です。常に周囲の状況を把握して、安全に配慮して行動しましょう。
1.安全に楽しむために、最初にSUPA公認スクールを受講しましょう。
2.パドルを流した場合に備えて、両手を使ったパドリングの練習を最初にしましょう。
3.自然の中での自分の限界をわきまえて、無理な行動はしないようにしましょう。
4.その日の気圧配置を知り、観天望気を心がけましょう。
5.パドリングの基本とボードコントロールの基礎を身につけるまで、他のサーファーがいるサーフポイントに入らないようにしましょう。
6.常に道具を点検する習慣を持ちましょう。交換や修理は早めに行いましょう。

☆道具の点検留意箇所
リーシュコードは切れそうになっていませんか?
スィーベル(より戻し部品)は、グラグラせずにしっかりしていますか?
ベルトの縫い目がほつれていませんか?
ボードのリーシュプラグはしっかりしていますか?
プラグに付いているひもがすり切れそうになっていませんか?
スケッグボックスは破損していませんか?
フィンの取り付けネジは緩んでいませんか?
フィンがスケッグボックスにしっかりと固定されていますか?
インフレータブルタイプの気室にピンホールができていませんか?
バルブが緩んでいませんか?
携帯電話の防水パックに水が浸入しませんか?

「出艇前の準備」
安全対策は自宅を出るところから始まります。
1.天気と潮時間を調べて行動予定を立てましょう。
2.単独で行動するときは、通信手段を保有しましょう。
3.日焼け対策や防寒対策をしましょう。
4.リーシュコードを正しく装着し、ライフジャケットを着用しましょう。
5.脱水症状を回避するため、飲料水を準備し携行しましょう。
6.陸上にいる家族や友人に、自分の行動範囲と帰着予定時間を伝えておきましょう。

「危険予知と対応」
水上に出たら安全に帰宅することを目標としてください。
1.遭難事故発生の通報と救助要請が早ければ、存命の可能性が高くなります。 出艇(何時にどこから)を家族や友人などに伝え、帰着したら連絡しましょう。 出たところとは違う場所に上陸したときは、その旨を連絡しましょう。 決められた時間に連絡がつかない場合には、遭難届けを出すようにしておきましょう。 海上保安庁 緊急通報118番
2.遭難事故が発生した場合、日没以降は捜索することができません。 体力の限界や万が一の危険を感じたら、早めに救助要請をしてください。 日没前に着岸しましょう。帰宅が遅くなりそうな場合には連絡しましょう。 ☆海上保安庁 緊急通報118番
3.地形が複雑な場所(岩礁や小島の近く)や、島と島の間(海峡)は潮流が複雑で速く、 目標に向ってまっすぐに漕いでいると、目標からそれて流されてしまう場合があります。 潮流の向きと速さ、風向きと強さに配慮して進路を調整しましょう。 また、このような地形では潮の干満により、渦を巻いたり波が立つなどの自然現象を伴い、とても危険な状況が発生します。 沿岸流や離岸流などを考慮し、現場の状況をよく観察し、経過時間と体力に配慮して、 無理かなと思ったら早めに引き返しましょう。
4.気温が高い日には「熱中症」に注意しましょう。 運動ができなくなり、意識が朦朧として、最悪な場合は意識を失い、溺れや遭難事故につながる危険性があります。ペットボトルなどを携行してこまめな水分補給を心がけましょう。水に入って全身を濡らしておくと予防になります。
5.寒冷前線の通過に伴う突風や落雷に注意しましょう。 天気図を調べる、観天望気を行うことなどで回避することができます。 黒い雲が空に沸き、広範囲に広がって来るようなら、早めに着岸しましょう。 もし遠雷が聞こえたら、腹ばいになってパドリングして近くの岸を目指しましょう。 岸に上がったら、建物や自動車の中、高架の下などに避難しましょう。 樹木には落雷するので近寄ってはいけません。 周囲に避難する適当な場所が無い場合には、岩陰や砂浜の窪みなどに伏せて、雷雲の通過を待ちましょう。
6.空模様の変わり目には、急に強い風が反対の方角から吹いて来ることがあります。 強い向かい風や荒れた海面では無理をせず、座ってパドリングしましょう。 風に流されて、出て来た方角へ戻れないときは、風下の岸を目指すのも良識的な判断です。

「その他の危険と禁止事項」
「自分の安全は自分で守る」「他人の安全をお互いに守る」を念頭に置き、危険回避と安全確保に配慮して、自然や他人に迷惑な行為をしないでください。
1.船舶にはブレーキがありません。 特に大型船の操舵室からはSUPを目視することはできません。 港湾内や大型船の航路に絶対に侵入しないでください。
2.消波ブロックの近くや岩礁地帯、川の浅瀬や急流は危険です。 現場の状況を良く見て、技術の無い人は必要以上に近寄らないようにしましょう。
3.水域の自然環境と生態系の保全を心がけましょう。 むやみに水の中を歩き回るのは怪我にもつながり危険です。 またゴミを捨てない、持って行った物は全て持ち帰りましょう。
4.珊瑚は成長が遅く、壊れやすい「生き物」です。 パドルで珊瑚を叩いたり、ボードをぶつけないように気をつけましょう。 珊瑚礁では前方を良く見てゆっくりと進みます。 ボードに座ってパドルを短く持ち、浅く小さくパドリングしましょう。 スケッグが通過できる深度を把握して、安全な水路を探し、珊瑚の上に乗らないようにしましょう。

「釣りをするときは」
1.地域の釣りのルールを知りましょう。(地元役場の水産担当部課で確認できます。)
2.禁漁期や魚種によるリリースサイズを守りましょう。
3.定置網や漁業生簀などの漁具などに係留してはいけません。
4.危険な魚が掛かってしまったり、根掛りした場合などに備えて、仕掛けを切り離すハサミなどを持ちましょう。
5.パドルを失くすと帰還できません。パドルリーシュを使用しましょう。

「日本釣振興会」のホームページです。
釣りのルールやマナー等を参考にしてください。
http://www.jsafishing.or.jp/

「サーフィンするときは」
1.普通のスタンディングサーフィンをじゅうぶんに練習してからにしましょう。
2.パドルで方向転換することができ、スタンディングでホワイトウォーターを越えることができるようになるまで、他人の迷惑に成らないところで練習をしましょう。
3.波乗りにあったボードを使用し、自分の技量に合ったポイントを選びましょう。
4.地元のサーファーに敬意を払い、サーフィンのルールを守りましょう。
5.込んでいるサーフポイントに入らないようにしましょう。

「シュノーケルするときは」
1.パドルリーシュを使用して、パドルを流さないようにしましょう。
2.ボードリーシュを正しく装着し、はずさないようにしましょう。
3.日中の日焼けに注意し、長時間にわたり直射日光に当たらないようにしましょう。
4.貝類や海草を採ってはいけません。
5.他のマリンスポーツや船舶に注意しましょう。

「SUPの事故事例と考慮すべき防止対策」
SUPボードは大きく重量もあるため、思わぬ大事故につながる可能性があります。 自分の推進力と水の反発力に加えて、ボードの浮力に風の力が加わることもあります。

事故事例1
ワイプアウトした後、水面に出て振り返ったところに自分のボードが来て顔面に当たり、前歯が折れてしまった。(神奈川県 男性 ・ 神奈川県 女性)
○防止対策として 1.ボードより長いリーシュコードを使用する。
2.水面に出るときに両手で頭を覆う。

事故事例2
波乗りでワイプアウトしたときに、ボードリーシュの細い紐に指をかけたら、ボードが反転し、骨折して指がちぎれた。(神奈川県 男性)
○防止対策として 1.ボードを流す。またはテールやレールをつかまえる。(フィンをつかむのは危険です。)
2.リーシュのコード部分を軽く握り、手の中でコードを滑り出させる。


事故事例3
波に乗っていて、ボードを前に蹴って自分の体だけ波の後ろに逃がしたら、自分のボードがパドルアウトしてきた他のサーファーに横からあたり、肋骨を3本も折ってしまった。
防止対策として 1.安易なキックアウトをせず、安全にプルアウトするか、最後まで波に乗ってコントロー ルを続ける。
2.波の上でボードに乗ったまま、パドルを使ってスピードコントロールする。
3.止まれそうも無い場合には、ボードに腹ばいになって、両手で左右のレイルをつかみ、ローリングして停止する。

事故事例4
○ボードフィッシング中で移動の際に、ルアーの針が太ももの後ろ側に刺さってしまった。 自分で見えるところではないので、なかなか はずすことができなかった。 そのうちにパドルも流してしまい、仕方なく、無理やりに皮と肉を引きちぎった。(東京都・女性)
防止対策として 1.返しの無い「バーブレスフック」を使用する。
2.パドルリーシュを使用する。
3.移動する際は安全の為、ルアーをはずす。

以上です。

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