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July 17, 2009

野崎信和“ニック人間”

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今から書く人物は、僕の永久的ライバルであり、友人と思っている。その人物とはみなさんも良く知っていると思いますが、5~6年も前にハワイに一週間の予定で観光旅行したのが、今現在もなおハワイに留まり住みついてしまったという、奈良県人の「ニック」こと野崎信和くんのことです。僕とかれが知り合ったのは3年ほど前かな。いや4年ほど前になるかも知れません。そおれはハワイのラニアケアというサーフ・スポットで出会った時でした。 ぼくの友人にもうひとり、その頃ハワイに留学していた京都の山根ショージという奴がいて、そいつとの出会いでニックと知り合うことが出来たわけだ。3ラウンド目を終えて、「さあショージ帰ろうか!」という時に、「あの~、車がエンコしてかかれへんね。ちょっと押してくれへん。」とニックがその頃愛用していたボロボロのバンをみんなで押しがけしたのが、ニックとの初対面だった。その頃彼はそのバンに家財道具とサーフボードのっけて、ひとりで寝泊りしていた。それもたったひとりでだ。その時ぼくは彼を見て、ひとり感心していた。ガッツのある奴だとね。本当にサーフィンが好きなんだろうなぁと思った。ぼくもショージやニックと友達になれて、それまで好きだったサーフィンがもっと好きになった。そして燃えた。そして3人で口には出さないが、どんどんビック・ウェイブに挑むようになった。しかし、生活の方はかなり苦しいものだった。一日三食、パンの日もあった。 でもニックは何の苦労も感じさせず、彼と会っていると不思議と心がなごんでくる。苦しいことも楽しくなってくるから本当に不思議な奴だ。彼といるとどういうわけか彼の世界にひきこまれるのだ。そういうところから“人間”というあだ名が生まれたのかも知れませんね。これはぼくの想像ですけどね・・・。 彼がハワイに来て3年目ぐらいかな、ちょうど彼がワイキキにアパートを借りて住んでいる頃、愛ちゃんというとびきりカワユイ彼女ができた。彼は毎日がとても楽しそうで、知り合って半年で結婚してしまった。まさに電撃結婚だった。それから間もなくティミーが生まれて、今ティミーは2歳の誕生日を終えた頃だろうと思う。彼らが結婚してからも生活は決して楽ではなかったようだが、ニックも愛ちゃんも本当に良く頑張っていると思う。ニックは家族のためにプロ・サーファーを目指して頑張っているし、愛ちゃんもそんなニックにしっかりついていっている。今はふたりとも苦しいだろうけど、ニックはハンパな気持ちでサーフィンという仕事をしていないので、きっといつか、彼も花が咲くだろうとぼくは思っている。でも一言ニックに言いたいのは「サーフィンで喰えないうちはもっと仕事しろ!今やることも出来ないようじゃ、この先も知れてるぞっ!」てね。ええかっこう言うてごめん。でもその通りやろ。 ニックも1年ほど前からシェイプを少しづづだけど始めているし、サーフィンも頑張っているし、第一、グランドがハワイでしょ。大きくなんなきゃ、うそだぜ。ライバルとして、頑張って欲しいと思う。ぼくも冬場だけだけど、毎年ハワイには行く。そして毎年一歩づつ進歩していこうぜ。お互いになっ。 しかし、ニックのワイメア・アタックには、なかなか追いつけない。20フィートぐらいのセット、乗っちゃうもんね。それをたまにワイプアウトなんかしてるの横で見てたら、もうゾォーとしてしまう。いや本当。 今年の‘83~84の冬はまたニックの進歩が楽しみだ。   永原 勇    SC JANUARY 1984

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