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July 23, 2009

ワン・オン・ワン

いよいよ来週から伊良湖ロコポイントにて開催される日本で始めてのWLT(World Longboard Tours)では初日のROUND1から最終日のFINALまでその全てのヒートがワン・オン・ワン、つまり選手2人だけがポイントに入り、その2人のうち1名が勝ち上がるという普段ではあまり見ることの無いシステムになります、これは現在ASPのWTでもお馴染みなのですが、初めて見る方にはこの方式で取られるプライオリティーシステム、つまり波に対する優先権という考え方が理解出来ないかもしれません、このルールを知っていればもっともっと大会を楽しめると思うので面倒でしょうが一度このASPルールを読んでみてください。後は会場でライディング終了後すぐにその得点がアナウンスされ、何時の時点でも2名のうちどちらの選手が勝っているのかコールされるので迫力あるヒートが楽しめると思います。

プライオリティーシステム
ワン・オン・ワンヒートの場合プライオリティールールの適用が義務づけられています。日本ではまだ、一部のプロコンテストでしか使用されていませんが、試合の公正性や正確性を確保する上で重要なシステムとなっています。まず、プライオリティールールは優先権を持ったサーファーを、優先権を持たないサーファーのプレッシャーから守るためのルールで、優先権を持ったサーファーが、持たないサーファーが波に乗ることをブロックするためのルールではない事を理解して下さい。もともと、サーファー同士の過度な波の奪い合いや競い合いを無くすために作られたルールだったのですが、初期の不完全なルールでは、ヒート後半でポイントをリードしたサーファーが優先権を持つと相手のブロックにまわり、海の中や、砂浜を追いかけまわるといった醜い状態が発生し、とてもサーフィンの試合とは思えない状況でした。現在のプライオリティールールで、相手をブロックし続けることはほとんど不可能です。優先権を持ったサーファーは波のどちら方向へ進むことを選択しても絶対的な優先権を持ちますが、優先権を持たないサーファーが仮に同じ波に乗ったとしても、優先権を持つサーファーの得点を妨害しなければプライオリティーインターフェアランスとはならないからです。よく、乗るふりをして優先権を持ち続けるサーファーがいますが、優先権を持たないサーファーが波に乗ろうとする場合に、故意に妨害するためにそのサーファーの前をパドルした場合、優先権を喪失してしまいます。このように、プライオリティールールは自分の選んだ最高の波を邪魔されずに、影響されずに乗るために作られたルールで、対戦相手の選ぶ波をブロックするためにはうまく機能しないように作られています。

1) プライオリティーを得たサーファーは、波のどちらの方向へ進むことを選択しても絶対的な優先権を持ちます。もう一方のサーファーは方向または距離にかかわらず同じ波にテイクオフすることはできません。2 番目のサーファーがプライオリティーを持つサーファーと同じ波に乗ってしまい、プライオリティーを持つサーファーのスコアーを妨げなかった場合、2 番目のサーファーのその波のスコアーはゼロとなります。
2) プライオリティーを持つサーファーが選んだ波において立ち上がったら、次のサーファーはすぐにパドリングをやめ相手に進路を譲らなければなりません。もし、サーファーがプライオリティー・サーファーと同じ波でパドルを続けたり、ライディングした場合には、プライオリティーを持つサーファーの得点の妨げとならずに実行しない限りプライオリティー・インターフェアランスがコールされます。
3) ヘッド・ジャッジはプライオリティーを表すために、選手らのゼッケンの色に応じてプライオリティー・ディスクを使用します。プライオリティー・ディスクはジャッジ・ブースの横端に設置されていなければならなりません。ブイは、適切に、波がブレイクするより少し沖合いに設置され、選手は優先権を獲得するためにそのブイをパドリングにより回ります。ウェイブ・プライオリティーは選手が波に乗った時、または、波に乗ろうとしてパドリングしていたが乗り損ねたと同時に喪失します。
4) ヒート開始時に、オープニング・ウェイブが演技された後は、もう一方がヒート開始前に波に乗っていなければ、自動的に次の波の優先権が与えられます。ヒート開始前にサーファーが波に乗るような事が生じた場合には、その演技はカウントされず、もう一方のサーファーが自動的にファースト・プライオリティーを獲得します。その後は、プライオリティーを獲得するには、ブイの回りをパドルする方法しかありません。始めにブイを回ったサーファーにプライオリティーが与えられ、もう一方のサーファーがプライオリティーを獲得したい場合には、ブイの回りをパドルする事によりセカンド・プライオリティーが獲得できます。プライオリティーはヘッド・ジャッジにより権利を得たサーファーのゼッケンと同色のディスクを揚げる事により表示されます。どちらのサーファーもプライオリティーを有さない
場合には、ディスクは揚げられず、通常のインターフェアランス・ルールにより、優先権が決定されます。
5) サーファーは、パドルし始めたが波に乗り損ねただけではセカンド・プライオリティーを喪失することはありませんが、テイクオフしようとしてサーファーの手がレールを離れた場合には、そのサーファーはセカンド・プライオリティーを喪失します。
6) インサイドにいるサーファーがセカンド・プライオリティーを有し、もう一方のサーファーがパドルし始めたが波に乗らなかった場合には、インサイドにいるサーファーは自動的にファースト・プライオリティーを獲得します。その結果、そのサーファーが同様の行為を行った場合には、ファースト・プライオリティーを喪失する事になります。つまりそのときは一本の波だけで両サーファーともプライオリティーを喪失する事になります。
7) プライオリティーを有するサーファーは、他のサーファーが波に乗ろうとする場合に、故意に妨害するためにそのサーファーの前をパドルしてはなりません。これに違反した場合には、プライオリティーを喪失します。また、サーファー自身がノンパドルのテイクオフをして他のサーファーが波に乗ろうとしたのを妨害したとプライオリティー・ジャッジが見なしたときもプライオリティーを失います。
8) 大多数のジャッジが現場を目撃していない場合のみ、プライオリティー・ジャッジ、ヘッド・ジャッジ、イベント・レフリーは単独でプライオリティー・インターフェアランスをコールすることができます。
9) ヒート中にプライオリティー・ブイが規定の場所より海岸寄りに移動してしまった場合、プライオリティー・ジャッジが波の優先権を割り当てます。移動したブイがライン・アップポジションよりもパドルで30秒以上沖合い付近にある場合には、そのブイはそのヒートでそのまま使用されます。すべての場合において、ヒート終了時まで、他のブイが元の物にとって代わることはありません。
10) アロケーション・プライオリティーはライン・アップポジションに最初に到達したサーファーに与えられます。もし2 人のサーファーが同時にライン・アップポジションに到達したと思われる場合には、その前にプライオリティーを有していなかったサーファーに権利が与えられます。アロケーション・プライオリティーでは、各サーファーが次々と変わるプライオリティー・ディスクを確認する必要があります。ワン・オン・ワン制の試合では、プライオリティー・ルールが適用されない事は絶対にありません。
11) もし、プライオリティー・ジャッジにより、どちらが先にブイを回ったのかの判断が不可能な場合は、そのヒートのサーファーがどちらがプライオリティーを持っているかに同意しない限りプライオリティーは与えられません。もし双方が同意しないときは、プライオリティーは与えられず、そして1 本目の波が乗られた後の次の波はオートマティック的にもう1 人のサーファーのものとなります。
12) プライオリティーが無い場合は、通常のインターフェアランス・ルールに基づき、波の所有権が決定されます。2 人のサーファーはお互いを妨害しあわなければ、同じ波の別々の方向で演技することができます。
13) どのような状況においても、もしプライオリティー・システムが機能していない事により、議論が起きた場合は、ヘッドジャッジ、コンテスト・ディレクター、選手代表により仲裁されます。
                         ASPインターナショナルジャッジ 武藤恒志

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